■柴又100K |
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柴又をスタートして、埼玉を通りぬけ、茨城県五霞市まで行って戻ってくる、合計走行距離100kmの柴又100Kに何故か参加。 本当に何故か、という感じでフラフラっとエントリーをしてしまった。
【出発前】 昨日は床に入ってからも暑くて寝付けず、かと言って今季初エアコンで体調崩したら嫌だ…と思ってエアコンをつけず。 そうしたら睡眠時間なんと2時間…馬鹿か…。 意外と眠気は感じないものの、疲労感はありつつゆっくり支度をしていたら電車が結構ギリギリの時間。 コンビニで干し梅とコーヒーを買っていこうとしたら、その時間も微妙だったので、柴又ついてから買うことにして出発。 京成線に乗ると明らかな100kランナーたちがパラパラといらっしゃる。
【出走前】 6時前柴又駅につくと、そこはほとんどランナーだけ。 フルマラソンやハーフマラソンの大会など、ダイエットに励んでいるんだろうなぁ、とか普段走ってないけど友達と記念参加しているんだろうなぁという人が結構多く散見するのだけれど、周りを見回しても走り込んでなさそうな人が一人もいないという状態。何だここは…、完全に場違いな気がしてきたぞ…。 柴又についたらコンビニ寄ろうと思っていたのに、会場までの道すがらにコンビニが全然ない…。ドロップバッグに入れようと思ったコーヒーと、持ち歩く用の干し梅を買えなかった。
会場についてドロップバッグを預け、手荷物を預けて出走開始の20分前くらい。そろそろAブロックの人たちも出走しようかというところ。 トイレにも列ができていたけれども、時間に余裕があったので並ぶ。 5分ちょいくらいで入れたので時間的にも大丈夫。
そして、計測用チップを靴紐に通していたのだけれども、他の方の靴を見てこれが間違いであることにさっき気づいたのでソレを直す。 結束ビニタイはこれつけるようだったのねw (完走直後にスタッフさんに外してもらう感じだったので、スタート前に直しておいてよかった。)
【事前練習から今回のプラン】 事前に練習した60km走では、42km過ぎのタイムがサブ3.5で、50km位でしんどくなってきたという事前経験。 補給を除けば60kmは歩かずに走りきれたけど、そのペースだとあと10kmくらいで限界かなぁと言う感じだった。 今回は100km走ることを考えて、40kmくらいまではサブ3.5ちょっとオーバーで走ってみよう、そこから先は成り行きというプランニング。 今回はランニングリュックも背負っていないし、終盤は多少落ちてもまぁ行けるでしょう…と思ったら、ソレが大間違いだった。
【スタート〜10km】 スタート直前は気持ちが高ぶって、心臓がかなりバクバク! 初マラソンのときにもこんな風にはならなかったのに不思議だ。 マラソンのときには事前に39kmとか走っていたからある程度は見えていたものが、今回は事前走も60kmまでで、プラスフルマラソンの距離残しという未知の世界。 不安が脳みそ刺激してワクワクに変換させていただのかも。
そしてスタートもちろん全力ではないにしろ、気持ちよく走れるペースで飛ばす。 スタートしたCブロックの最適ペースから相当かけ離れており、多分折り返しまではブロックの中で4番めくらいだった気がする。 このペースが完全にあかんことになるとはこのときは気づく由もなかった…。 5kmを過ぎたくらいで10分前にスタートしたBブロックの最後尾の人たちにも追いつきぐんぐん追い抜く。
■ここまでのラップ 0〜5km 22:47 5〜10km 23:08
【10km〜30km】 変わらず高ペースで飛ばす。 Aブロックの人たちも抜いてサクサク進んで行く。 ちょっとペースが早いかと思ったので少しペースダウン。 このへんまではフルマラソンとの比較でまだまだ全然いけるじゃん、と思っていた…。
■ここまでのラップ 10〜15km 22:59 15〜20km 23:19 20〜25km 24:50 25〜30km 25:42
【30km〜45km】 30kmを過ぎた時点で時間は午前9時を回ったくらい。 日が昇り、太陽に照らされると大分熱いのでこのあたりでこのペースにようやく危機感を持って、ペースはかなり落とす。 それでも周りより大分早いので、圧倒的に抜かす数のほうが多い。 走り終わったあとにして思えば、このペースでも断然早すぎたのだった…。
40kmあたりで、ハカイダーを見かけた(笑 めっちゃハカイダーだったので写真を撮らせてもらいました!ありがとうございます!
■ここまでのラップ 30〜35km 26:42 35〜40km 29:38
【45km〜50km 47km地点レストステーション】 脚にちょっと疲れが出た始めた気がする。 ソレもそのはず、フルマラソンの距離を越えてきている。 そして暑い。 冬のマラソンシーズンは言わずもがな、1月前の曇りの日の練習なんぞなんの参考にもならない程の暑さ。 割と元気な状態だと思いつつレストステーションについたが…それは寝不足のせいか、アドレナリンのせいか完全なるまやかしだった。
預けておいたドロップバッグから、エナジージェルを取り出し、念の為絆創膏も何枚か取り出す。 エアスプレーを脚にかけてアイシング。 ワセリンとボルタレンは一応入れておいたけれども、擦れや足の痛みは今のところ大丈夫そう。 日焼け止めを塗って、ドロップバッグ周りは完了! ドロップバッグの口を締めて、置き場に戻す。 自分のゼッケンのドロップバッグ置き場にはまだほとんど置かれていない。 ふふふ!もしかして速いんじゃないか?…などと思ってましたよ、この頃は…。
ドロップバッグでの補給が終わってレストステーションへ。 まずはおなかに!と思って、うどんをいただく…が…喉から先に入ってこない。 お腹いっぱいのときに無理やり食べているような感じで、胃が物を受け付けない…。 しかし食わねばと思い、なんとか完食。わんこそば一杯分くらいなのにキツかった。 水分は補給したかったので、スイカ、スポーツドリンク、トマトもいただく。 スタート前に行ったきり行ってなかったトイレもここで。 レストステーションでいろいろしていたらなんだかコンディションよくないぞ…。 膝に手をついて休んでいたらスタッフの方に「向こうに救護もあるので、無理せず休んでくださいね」と。 いや!無理じゃない!行ける!と、奮い立たせてスタート…。 しかしここから果てしなき苦難の道だった…。
あとからウォッチの時間を見返すとレストステーションの滞在時間は20分くらいか。 レストステーションを出て五霞町を走り出す。 が、走り出してすぐに脇腹が痛くなってしまう。 胃腸が弱ってちゃんと消化する力がなくっているのか、レストステーションで食べた影響がもろに。 うどんを食べるのもかなりキツかったから、やはりそういうことだよなぁ。 少し走るだけで我慢出来ないくらい脇腹が痛いので、折り返し地点の前に歩きだすことに…不覚。 走り出しても脇腹の痛さが我慢できずにかなり長い距離を歩くことになってしまった。
■ここまでのラップ 40〜45km 30:46 45〜50km 1:01:11 (含レストステーション)
【50〜60km】 脇腹の痛みが収まってきたと思ったら今度は足が攣る! 干し梅が買えなかったからミネラル不足になっているのか…。 ドロップバッグに入れたミネラルのサプリを補給するが、走ろうとするとすぐに攣ってしまう。 仕方がないので、なんとか歩いて進む。
足の調子が悪いとメンタルまでダメージが来る。 ドロップバッグにコーヒーを入れられなかったことの後悔が押し寄せてくる。 途中の自販機で飲み物を買って飲んでいるランナーを見て羨ましく思う…小銭を持っていればよかった…。 当然、電子マネー決済のある自販機などなく…w ちょっと歩いては走り、ちょっと歩いては走りの繰り返し…これで残り50kmとか死ねる…。
■ここまでのラップ 50〜65km 39:21 55〜60km 44:03
【60〜70km】 脚の攣りが回復してなんとか走れるように。 しかし、疲労も激しくスピードを上げるのは無理。 前を行くキロ7分ちょいくらいの人の後ろにつけてなんとか脚を動かす、という感じで進んでいく。 2km走ってはエイドで休んで、エイドからはまたとぼとぼ200〜300m歩いて、気合い入れてゆっくり走る、の繰り返し。 と、「おー!」と、脇から声をかけられる。 友人のもちゃ君が応援に来てくれた。 ゴール地点くらいにいるかと思ったら、茨城近くまで自転車できたのかよ!! 「おれもこっから100km自転車で帰るわ」とw 応援ありがたい!これでちょいと元気がでて、ここからはゆっくりだけれども結構走り続けることに。
■ここまでのラップ 60〜65km 33:53 65〜70km 40:58
【70〜80km】 70kmまで到達するとなにか安心感のようなものが。 あと30km!30kmならフルマラソンの練習でも何回か走っている距離じゃないか! (この感想を書いている今思い出すと、当時の30kmの練習も最後フラフラだったけどね!) もうあとは行ける!というメンタルだけど、体がついてこず。 足の痛みもさることながら、走り出しだすと途端に息があがってしまう。 ウルトラマラソン走った人のブログでみた、肺の疲れだ! 相当な距離を歩いて、肺を復活させてなんとかエイドステーションまで踏ん張って、補給してまた歩いて休息、の繰り返し。
このあたりからホントに辛くて私設エイドの方々にもお世話になる。 栄養ドリンクをくれた女性の方!本当にありがたかった!カフェインが欲しかったところでした! このエイドのおかげでかなり元気になって、走り出すことができた気がする。
その他にも、コーラ、お茶、チョコレート、エナジードリンクなど様々な私設エイドのお世話に。 公式エイドだけだったら心が折れていたかもしれない…。
■ここまでのラップ 70〜75km 41:48 75〜80km 39:17
【80〜90km】 いよいよ、脚が上がらなくなってくる。 ここまで来ると、500mあるいては500m走るというのの繰り返し。 そして橋の度にやってくる上り坂はかならず歩き。 歩いている最中にはどんどんと抜かれて情けないばかり。 「最下位でもいいから完走」と、ゼッケンに書いてある女性の背中をみて、速いじゃねーかーこっちのほうが最下位に近いよ!と思ったり。 このくらいになると走る・歩くを繰り返す人も多く、さっき抜かれた人、さっき抜いた人を横目に見ることが多い。 しかしあの人には負けるか!という気持ちは湧いてこず、お互いリタイアせずにゴールしませう、という気持ちで。
コース上に設置された1kmごとの表示が長くて仕方ないので、GPSウォッチを見ながら1kmよりも細かく距離を確認したり、歩数を100歩数えて100m換算したり(この頃はそれでも100mに足りない)して、なんとか次の近い目標へ、次の近い目標へ次へと。 あとからラップをみてもこの80〜90km区間が一番遅かったし、一番つらかった。
■ここまでのラップ 40〜45km 47:11 45〜50km 48:56
【90km〜ラスト】 90kmの標識を越えてラスト10kmが見えるとかなりの救い! ここまで来たらあとはもう歩き通しても制限時間内のゴールはできる。 しかし、10kmと言えば日常的に走っている距離。残り全部走りきることは無理でも、できるだけ走る! 400m歩いて600m走る、という若干志の低い目標で残り10kmを動き出す。 気温が落ちてきているせいか、走り出すと意外と走れて、辛く苦しいけれども進める。 600m走り終わったのちもプラス1km先にあるエイドまで頑張って走り切れたり。 しかし、それも95kmまで。 やはり脚が痛くなり、歩いて走っての繰り返しが多く。 沿道の応援の人々に励まされながらトボトボと進んでいく。 そしてようやくのラスト1km。 ラストは走ってゴールを切りたい、という打算から(笑)、1kmの表示からは少し歩く。 沿道の「ナイスラン!もうちょっと!がんばれー!」という声援を聞き、走れるのにらくしちゃあかんか…と思い直しなんとか走る。
ラストのゴールが見えたら、早く終わりたい気持ちでスピードアップ!とは言っても全然スピードアップできてない! それでもなんとかゴールを走り抜けて、時間内に終了!
目標にしていた10時間などとんでもない。タイムは11時間51分台。 それでもとにかく制限時間内にゴールできたので、まずはちょっと達成感。 しかし、たくさん歩いてしまったのがとにかく悔しい!
■ここまでのラップ 90〜95km 39:56 95〜100km 44:39
【ゴール後】 ゴールしたあとはゴールの先にある椅子に座り、スタッフさんに計測チップを外してもらう。 完走後エリアから出たあとは、スポーツドリンクをもらいフラフラと手荷物テントの外に座り込む。 つ…疲れた…。
しばらく立つこともできない。 足が痛いせいなのか、疲労仕切ったメンタルのせいなのかはわからない。 10分ほどボーッとしていたら、気温も落ちてきているので、体が冷えてきた。 なんとか体を起こして、預け荷物を受け取る。 その後、フラフラとドロップバッグを受け取って、駅の方へ。 もらったチラシには柴又周辺の銭湯情報も載っていたけれど、とりあえず早く地元に帰る。 完走証の発行とかすっかり忘れて帰路。 駅までの徒歩十数分の距離が遠かった…。
電車に乗って少し休めたのでちょっと元気が出て、地元の銭湯へ。 銭湯で汗を流したけれども、脚の痛みが結構ある。 とぼとぼと歩いていたら、普段15分ちょっとの道のりに30分もかけていた。
家に帰ってご飯。チョコレートナンにサグカレー。 胃腸が弱っているかも?と思って、辛口はやめて普通に。 それでも食欲は十分にあったので、食べることは問題なし。 2時間しか寝ていないこともあり、すぐさま就寝。
【今回の反省】 ・序盤、前半飛ばさない!絶対!! 気持ちの良いペースではダメ、と読んだのに気持ちの良いペースで走るな!自分の体を過信しすぎ! 100kmくらいのウルトラマラソンはもっと体との対話が大事だとわかった。
・持ち物は事前にしっかり準備をする! 朝早いんだから朝弱いなら前日までに準備は万端に!
・前日はしっかり睡眠を取る いわずもがな。
・故障に注意! レース前1週間切ったら、長い距離走らないこととに加えて、過度の筋トレもダメ! 今回は足首の痛みだけならまだしも、太ももの筋肉痛残して行くとか!
No.1
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