■映画『アバター』の立体視が酷い |
アバター観た。
絶賛の人たちが多いけど、世界観とかストーリーとかは触れずに3D立体視について。
アバターは3D立体視の出来が非常にむごい。3D作品はまだ10本くらいしか観ていないけれど、ここまで気になってしまったのはこれがはじめて(もちろん出来についてはそこまで悪いわけではなく、最も気になったという作品)。おそらく実写パートと3DCGパートに分かれていたからだと思う。
アバターは人間がメインの実写パートと、異星人がメインの3DCGパートに別れているんだけど、実写パートの立体視があまりに酷く、気になって集中できないほど。3Dパートはまぁ、普通。実写パートのみだったら多分観ているうちに慣れるんだろうけど、3Dパートで自然な立体が見せられるから、実写に切り替わったときに不自然さを毎回新鮮な気持ちで感じてしまうから慣れなかったんだろうなぁ。。
実写パートでの特に気になるのは以下の点 ・ハイライト・反射光の照り返しで遠近がおかしくなる。 ・煙で遠近がおかしくなる ・差し込む光で遠近がおかしくなる ・ガラスに映ったものなどで遠近がおかしくなる 右目と左目(カメラ)で見えるものが違うもの、反射の角度で変わってしまう反射光の形などや、粒子系の立体視にまだまだ問題がありそう。
3DCGパートでは、立体を意識しようとしていることが分かり、「こういうのを見せたい!」というシーンがよくできてる。まぁ、でも普通のシーンではあまり立体を感じられるような構図にしてなかったりするから、観ていると3Dであることを忘れてしまう感じ。あとは、横にカメラが動いたりするようなスピードがあるシーンではぼけたりちらついたりしてしまって、臨場感が感じにくいのが残念。
こういう作品を見ると、やはりロバートゼメキスの3D作品は非常に立体が良くできていると再実感。最新作のクリスマスキャロルでは、なんてことないシーンでも、手前オブジェクト・中間オブジェクト・奥オブジェクトというのが意識されて配置されているシーンが多くて、見ている間中かなりの臨場感。 3D立体視映画でよく遠近が狂う煙・雪・照り返しなどでも遠近が狂ったりすることもなく、スピード感のあるシーンでもあまりブレなく見れたりする。ポーラーエクスプレス・ベオウルフと3D立体映画を作り続けてきただけのことはある。
ただ、今回の映画で初めて長編映画を立体で観るという人は多そうだから、そういう人にとってはかなりすごいのかも?今までは子供向けだったり、色物ばっかりだったから、そういう意味ではジェームズキャメロンがこのタイミングで出してきたのは非常に作品評価的にも、興行的にも大きい気もする。
う〜ん、アバターは2D字幕でもう一回観ようかなぁ・・・。3Dになってしまったことで、逆に画が気になって集中力が切れたりしてしまったので、普通に見てみないとなんとも(汗) あと、立体とは関係ないけど、3Dを楽しむために字幕を読まなくてすむよう吹き替えで観たんだけど、原住民の喋りが原住民というよりも、わざとらしく原住民のしゃべり方を演じている人って感じで違和感が・・・(笑
今回見た劇場はワーナーマイカルで、上映方式はREAL D。バルト9などではドルビー3Dでの上映だから、そっちでも見てみたい気もするけど、3D映像で感じた違和感は上映方式の違いではない気もするけどなぁ・・・。
No.6
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