...2004/07/03(sat) No.438
映画:『スパイダーマン2』 |
映画:スパイダーマン2 劇場:シネマサンシャイン(池袋) 同行:専門時代の友人哲夫君
前作から2年、さらにパワーアップしたスパイダーマンが帰ってきた。ということで先行レイト観てきました。
大きな力を手に入れたピーターは、その力を正義のために利用し、スパイダーマンとして街を守っていた。しかし、自分を犠牲にし、正義のためにスパイダーマンであることに疑問をもち始めるピーター。迷いながら戦いを続けるうち、なぜか彼の能力が消えて・・・と言う感じのお話。
面白かった!1よりも面白い!いろんな部分でスーパーパワーアップ! まずはやっぱりパワーアップしているのが、この作品の売りウェブアクロバットアクション。前作でこれまでないくらい爽快なアクションを見せた、と思ったら2ではそれ以上! カメラのアクションが大幅にパワーアップして、前作以上の爽快感とスピード感が見事に表現されていた。スピード感のあるカメラに躍動感のあるスパイダーマンの動きが見事にマッチして、スクリーンから風を感じられるかのような疾走感がすごく気持ちよい!
ストーリーに関しても、単に能力を使って敵と闘う華やかな部分を描くだけでなく、ピーターの正義を続ける葛藤に焦点を当てていたのもいい。 自分を犠牲にしてまで正義のヒーローを続けるのか、自分の愛を取るか街の平和を取るか、自分が正義のヒーローとして倒した敵の息子である親友、自分が力を使わなかったために死んでしまった叔父。様様な葛藤の中で自分と戦うピーターが正義のヒーローの裏の面を痛感させていた。
2ということで、前作の続きから。スパイダーマンとして活躍しているピーターから始まる。前半はピーターの葛藤や、スパイダーマンとして暗躍しているため実生活では前以上に駄目人間のレッテルを貼られているピーターの姿、この力を使いつづけることに悩み始めてしまったために能力がどんどん薄れていく様などが描かれる。 格好良いヒーロー像ではなく、格好悪いピーターとなんだか弱くなっていくスパイダーマン。 こんな姿を前半描きつづけるから、後半のスパイダーマン大復活は本当に爽快。ストーリーの組み立ても、演出もすごくうまい。 闘いも常に手に汗を握る展開で、ハラハラドキドキ。
また、今回敵役であるドックオクも、単なる悪ではなく、悪との葛藤をする悪役。前作のグリーンゴブリンもそうだったように、自分の中の悪との葛藤を続けつつも、悪事を働く悪役だ。 正義のヒーローを続けることの葛藤と、悪の葛藤、二つの対比がまた、物語を盛り上げる。 ドックオクの武器である4本のアーム。これも格好よい!スパイダーマンを叩きつけたり、物をぶん投げたり、ビル壁を登ったり・・・。 CG技術が上がったといってしまえばそれまでだけれど、本当にこんな映像が出来ちゃうのはすごすぎ。
映像の面で今回やけに目立ったのは映りこみ。スパイダーマンの目に、ドックオクのサングラスに、飛び散る窓の破片に、喫茶店の窓ガラス・・・と様様なものに映りこみ処理が施されていてなんとなく世界が広がっていた。 ただ鏡に映りこんでいるだけなのだけれど、それが映像的に面白かった。
でも、気のせいか、前作よりもスパイダーマンの動きがCGっぽくなったような気がする。前作の方がもっとリアリティのある動きだったような・・・。もう一回見直して見よう。
2時間半の中にかなりのテーマを詰め込んでいるにもかかわらず、それを全然感じさせない作りのうまさ、演出のうまさ。そして度は出で爽快なアクション。1よりも2が面白い良作!コレはもう一回観に行くしか! 『スパイダーマン2』は10(/10)点!!
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