...2003/12/03(wed) No.274
知りたい情報を手に入れる |
今の世の中、インターネットの普及によって、マスメディアの体臭大衆に対する情報操作能力がなくなってきたと思います。 つまり、知ろうと思う情報を知りたい形で入手する事が少し前の時代に比べ容易になったと言う事です。 インターネット上では、情報の発信者がマスメディアのみでなく一個人であったりもするわけで、その量の多さから規制や意図的な改変も難しいところです。
これを考えると、知りたい情報をそのままの形で得られるという面が見えよい事のように感じます。 多くの人にとってはよいことでしょう。 でもなんか、マスメディアがある程度の情報操作をして大衆を操作してもよい部分ってのもあるのではないでしょうか。 と、言ってしまうと御幣も多いですが(汗) 勿論少し前に話題になった石原都知事の発言捏造事件のようなことはやるべきではないと思いますが。
では、どんな部分ならよいと思うのか。 エンターテインメントに関する部分に関しては、ある程度の隠蔽、捏造はありじゃないかと、個人的には思います。エンターテインメントってのは、楽しむものなので。
具体的な例を一つあげると、有名歌手Hがライブで、自分のライブに来ていた障害者の方をなじった上に、他の観客にも自分に賛同するように煽動したと言う事件(?)が少し前にありました。 この事件は某巨大掲示板(っていうか、2ちゃん)などインターネットを介して大量の人に知れ渡りこの歌手Hのアンチ派の人達のよい標的になったのです。 では実際のマスメディアでは、というと某TV曲では宣伝前にテロップを入れ、この事件に付いて触れていたのですが、CM後にはこの話題には一切触れなかった、と言う事で同様に一部の人から批判の対象になりました。 おそらく、この歌手の所属事務所からの圧力がかかったのだろう(おそらくそうでしょう)との理由でさらにHは批判を浴びることになります。
このような事件に関して、もっと前の時代なら所属事務所側の営業努力(?)によって、マスメディアの進出を最低限に抑え、一般の人にそれほど知られることも無く、この歌手Hのイメージを壊す事も無かったのでしょう。 僕はこの歌手のファンではありませんが(むしろアンチw)このように有名人のマイナスイメージがネット上で簡単に手に入ってしまうという状況はよくないのでは・・・と思うわけです。 アイドルの○○ちゃんはうんこしねー、でいいと思うのです。 TVや新聞などのマスメディアはその立場からもマイナスイメージのことを報道する事は少ないです。 ゴシップ記事と言ったものも宣伝活動の一つですから。ただしインターネットでは完全なマイナスイメージのものを何も考えずに発信できてしまうのです。 悪い部分を知ってしまうと、やはり悪いイメージを持ってしまうことが多いので、その歌手(ここではとりあえず歌手限定で)の歌を買わなくなったり・・・。 操作されない情報が多く手に入ることで、一人の歌手に対する熱意が失われるのが昔よりも早いのではないでしょうか。 これでは、芸能関係者は大変です。 歌が下手でも、時代にあったイメージだけで売っていくことが出来ていた(ような気がする)のに、時代にあわせて作ったイメージがあっという間に壊されてしまうようになったのです。 とりあえず、CDとか売れた方がいいじゃん!日本経済のために!と思うのです。 だったら偶像崇拝もありなのではないか・・・と。 自分が偶像だと思っていなければそれは偶像じゃなかったりするわけで・・・。
と、言う事でエンターテインメント、特に芸能関係に関する情報の氾濫は僕にとって一概に嬉しくない事なのです。
もう一つ、マスメディアによる情報操作が難しくなった事の嬉しくない点。 個人個人が必要な情報を手に入れられる事で、様々な分野でブームが作りにくくなっている点です。 元々個人は好みが分かれていてあたりまえなので、10の情報を与えられたら1つずつにほしい人が集まります。 今まではマスメディアによって、1つの情報を大衆に与える事がある程度可能でした。 それは個人個人に容易な情報収集の方法と言うものがマスメディアしか与えられていなかったという面があるからです。 今ではインターネットの普及により、情報収集方法、商品購入方法などが容易になった事により、自分の欲しいもの、欲しくないものがわかり、欲しくないものを買わないことができてしまうになったのです。 いや、欲しくないものを欲しいと思わないことが可能になったと言いましょうか。 マスメディアで一つのものを見せられれば、それは他との比較が難しくなります。 情報が多くある事で、ほかとの比較が容易になるので、マスメディアに洗脳(と言うと言葉が悪いですが)されにくくなるわけです。 そうすることにより、カスタマーの好みは細分化されてしまい、一つの商品で莫大なヒットをだす事が難しくなります。 実際に技術的にすごい、今までのものに比べ格段に安い、非常に高性能だ、などの実用的な部分を兼ね備えたものでなければ大ヒットが難しいと思うのです。 とくにCD・ゲーム・本・スポーツなどのエンターテインメントと言うもの非生活必需品です。 その分マスメディアの影響を一番受けやすい部分であるとも言えるのです。 マスメディアによる操作で大衆を一番動かしやすい部分であるわけです。 その生活の余分な部分で、大きな利益がでる商品があればあるほど景気はよくなるにもかかわらず、それが難しい時代になっていくような気がして怖いです。
今はまだマスメディアの力がそれほど弱いわけではありません。 実際に上に書いたような部分を皆が意識しているわけではないと思います。 ただ、近い将来、パーソナルメディアがマスメディアに対して大きな打撃をあたえうるほどに成長する時代はくるのではないでしょうか。
な〜んて、むずかしいことは相馬は全然考えてないですよ〜ん おきらくごくらく らっぱや〜☆
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