...2003/11/01(sat) No.247
映画:『アイデンティティー』 |
映画:『アイデンティティー』 劇場:池袋HUMAX(池袋) 同行:専門時代の友人のぶゆき君、シャレム君
とあるモーテルに閉じ込められた10人。そこで次々に起こる殺人事件。いったい犯人は誰なのか、なぜ偶然集まった人々が次々に殺されてゆくのか、という感じのサスペンスです。
この映画、かなり怖いです。終始どきどきしっぱなしで心臓に悪い(笑 この作品にもある一つの謎があるのですが、それが鍵になって話が進んでいきます。 結構、その鍵のヒントが多く、半分くらい話が進んだ時点で、出て来るあるポイントで、話のからくりが解けてしまう人が多いかも。これは、一緒に観た友人も同じだった模様。それでも、謎が解けてハイめでたしめでたしじゃなかったのはよかったです。
序盤は時間をいろいろと前後させながら、登場人物がこのモーテルに行き着いた経緯を描いているのですが、意外とわかりやすく、また登場人物も見分けがつきやすかったので、話の整理にはそれほど頭を使わずにすんなり入れました。次から次へと出てくる謎を追っていくのに集中できてよかったですね。キャラクタを演じる役者の顔が見分けやすい(戦争映画とかで混乱する人間です、自分はw)ことと、キャラクタ性がはっきりしている為、どんどん人が殺されても「アレ?この人殺された人じゃなかったっけ?」とならないのはとてもありがたい(笑)。
ストーリーは一見すると某金田一系ミステリー。特に少し前に日本でも漫画やらアニメやらで大流行したので、一見見慣れたストーリーに見えてしまいます。嵐で道が閉ざされ、電話も不通で警察も救急車も呼べない、一箇所に閉じ込められた複数人の人の中からどんどん死人が出てくる・・・と、どこかで聞いたことあるようなないような話ではあります。ただ、これが中盤へ進むにつれ、期待(予想)していた謎解き物から外れていきます。相馬的にはよい意味で期待を裏切られた感じですね。
次々とテンポよく進む展開には、ずっとドキドキさせられっぱなしでした。かなり、上手いなと思う見せ方だったと思います。 物語のカラクリが早い時点で読めてしまったのは残念ですが、それとは関係なくちゃんと楽しめる作品。一応謎解き系ではありますが、それよりも、このテンポと雰囲気で楽しむ作品だったと思います。
『アイデンティティー』は8(/10)点です。
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